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その「奇跡の鉱物」は今では,「悪魔の鉱物」と言われています。
アスベストは,通常環境下ではなくなったりせず,しかも目に見えずいつまでも浮遊し続ける,恐るべき発がん物質であることが分かったからです。
アスベストは,戦後の日本では100%輸入により賄われていました。そして,そのアスベストの使い道は,約70~90%が建築資材に用いられたとされています。
そして,その建築物を危険であることも知らされないまま,日本の復興を信じて働き続けてきた建築の職人さんたちは,今,アスベストによる被害に苦しみ続けています。
アスベストが発がん物質で危険だということが国際的な共通認識になったのは今から50年以上前になります。それにも関わらずアスベストが日本で使用を禁止されたのは2006年とほんの最近です。アスベストを吸って病気になるまでには10年~40年ほどの潜伏期間があるとされており,今後被害者がどんどん増加していくと言われています。
今も建っている住宅,ビルなどにもアスベストは使われており,今後これらの解体がたくさん行われていくことが予測されます。
しかし,国もアスベストを利用してきた企業も,その責任を未だ認めません。そのため,救済制度も不十分なものに止まってしまっています。
これまでにアスベストのために亡くなっていった方々への謝罪,賠償はもちろん,私たちは,国やアスベスト関連企業に,アスベスト問題の抜本的な対策をとらせるべく首都圏建設アスベスト訴訟を闘っています。