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よしの234診療報酬資料改ざん元厚生官僚、歯科医に指南
http://mainichi.jp/articles/20161104/ddm/001/040/152000c?fm=mnm
元厚生官僚、歯科医に指南
毎日新聞2016年11月4日 東京朝刊
診療報酬の不正請求を調べる厚生労働省の「個別指導」を巡り、東京都内でコンサルタント会社を営む元厚生官僚(65)が、指導対象となった大阪市内の歯科医に不正が発覚しないよう資料の改ざんを指南していたことが分かった。元官僚は現役時、「医療Gメン」と呼ばれる医療指導監査官で、現在は全国の歯科医に行政対応を助言。厚労省は「指導逃れ」に当たるとみて、この歯科医を再調査する方針だ。
国の不正調査時
厚労省などによると、元官僚は歯科大で博士号を取得し、1980年に旧厚生省入り。歯科衛生課長補佐などを務め、97年に退職後、2000年にコンサル会社を設立。現在約40カ所の歯科医への助言のほか、東京や大阪で定期的にセミナーを行っている。大阪市内の歯科医院の院長は14年11月に厚労省近畿厚生局の個別指導を受けた際、元官僚に対応を相談した。
個別指導では、厚生局が指定した患者30人分のカルテやレントゲン写真、歯にかぶせる金属や義歯(入れ歯)を業者に発注する際の「技工指示書」などの資料を歯科医が持参。厚生局は診療報酬の請求内容と矛盾がないかを調べる。
複数の関係者によると、元官僚は資料の不備や不正請求が疑われないように広範な書き換えを指示。義歯に安い金属を使っているのに高い金属で診療報酬を請求したケースでは技工指示書を作り直したり、納品書を業者に書き換えてもらったりするよう助言した。偽装資料はコーヒーに漬けた後に乾燥させ、古びて見せる手口なども示していた。
院長は「(元官僚は指導の)裏を知っている人だから、言うことを聞けば確実だろうとその時は思った」と証言。院長によると、高齢者施設などに出向く「訪問診療」での請求を巡る意見の食い違いから途中で相談をやめ、今年3月まで続いた個別指導では訪問診療での不正請求など数百万円を返還したという。関係者は「元官僚の指南がなければ(他の診療の不正も指摘され)更に重い処分を受けた可能性がある」と話す。
元官僚は「書き換えをしないと歯科医がクビ(資格取り消し)になる。応急処置をせざるを得なかった。書類の不備がないよう助言しており、不正請求を助長しているつもりはない」と話した。【藤田剛】
■ことば
個別指導
診療報酬の請求などを巡り主に厚生労働省が医療機関に行う指導。新規開設や不正請求の情報が寄せられた場合などに対象となる。不正が見つかれば報酬返還や、より厳しい監査を経て保険医登録の取り消しなどもある。診療報酬のうち原則3割は患者(7割は健康保険組合など)が負担するため